技術用語集
数理最適化やAIエージェント、需要予測など、HIIIの製品や技術に関わる用語を取り上げた技術用語集です。技術者・研究者の方から製造現場の皆さままでご活用いただけるよう解説しています。
あ行
「あ」から始まる用語
アノテーション
画像や文書などのデータに「正解」となるラベルを付ける作業。外観検査AIであれば、不良の位置や種類を画像に書き込む工程がこれにあたる。学習データの品質を左右する重要な工程。
関連用語:
「い」から始まる用語
異常検知
設備のセンサーデータや稼働ログから、通常とは異なる振る舞いを自動で見つけ出す技術。正常時のデータだけを学習し、そこからの逸脱度で異常を判定する手法が製造現場では多く使われる。
「え」から始まる用語
エッジAI
クラウドではなく、設備やカメラの近くに置いた機器(エッジ)でAIの推論を実行する構成。通信遅延が小さく、生産ラインの検査や制御のようにリアルタイム性が求められる用途に向く。
関連用語:
か行
「か」から始まる用語
外観検査
製品の表面や形状をカメラ画像で確認し、キズ・欠け・異物などの不良を検出する検査。AIによる外観検査は、人の目に依存していた判定基準を安定させ、検査の自動化を可能にする。
関連用語:
「き」から始まる用語
技術継承
熟練者の勘や経験をデータやモデルとして形式知化し、次の世代へ引き継ぐ取り組み。作業映像・音声・文書をAIで構造化し、いつでも参照できるナレッジに変える。
基盤モデル
大量のデータで事前学習され、さまざまな下流タスクに転用できる大規模モデル。大規模言語モデル(LLM)や画像の基盤モデルが代表例で、少量の現場データで微調整して使う。
「け」から始まる用語
原因分析
品質不良や設備トラブルが「なぜ起きたか」を、工程データ・設備データ・作業記録から統計的・因果的に特定する取り組み。対策の優先順位付けにつながる。
「こ」から始まる用語
工程条件最適化
温度・圧力・速度などの製造条件を、品質や歩留まりが最も良くなるように数理的に決める取り組み。実験計画法やベイズ最適化、数理最適化を組み合わせて行う。
混合整数計画
整数値をとる変数と連続値をとる変数が混在する数理最適化問題。生産計画やシフト作成、配送計画など「どれを選ぶか」「何個作るか」を決める問題の定式化に使われる。
コンピュータビジョン
画像や映像から物体・状態・動きを認識する技術。製造業では外観検査、作業分析、設備の状態監視、図面の読み取りなどに用いられる。
さ行
「し」から始まる用語
自然言語処理
人が書いた文章や話し言葉をコンピュータで理解・生成する技術。仕様書・作業日報・トラブル報告などの文書を検索・要約・構造化する用途で使われる。
関連用語:
需要予測
過去の販売実績や季節性、市況などから将来の需要量を予測すること。生産計画・在庫・調達の起点となり、予測精度が欠品や過剰在庫の削減に直結する。
「す」から始まる用語
数理最適化
目的(コスト最小、利益最大など)と制約条件を数式で表し、最も良い解を数学的に求める技術。生産計画、配送計画、工程条件の決定など、熟練者の判断をモデル化する基盤となる。
図面解析
設計図面や部品図から寸法・公差・部品情報などをAIで読み取り、データ化する技術。見積・検図・類似図面検索などの設計業務を効率化する。
関連用語:
「せ」から始まる用語
生産計画最適化
納期・設備能力・人員・段取り替えなどの制約を満たしながら、コストやリードタイムが最小になる生産順序・割り当てを数理最適化で求めること。
た行
「ち」から始まる用語
知識構造化
文書・図面・報告書・熟練者の発言など、ばらばらに存在する情報をAIで整理し、検索・再利用できる形(ナレッジグラフやデータベース)にすること。
「て」から始まる用語
「と」から始まる用語
は行
「は」から始まる用語
ハルシネーション
大規模言語モデルが、事実に基づかないもっともらしい回答を生成してしまう現象。社内文書を根拠として回答させるRAGや、人による承認プロセスで抑制する。
関連用語:
「ひ」から始まる用語
品質予測
工程条件や材料ロット、設備の状態から、製品の品質(寸法・強度・不良率など)を製造前・製造中に予測すること。全数検査の代替や、不良の未然防止につながる。
「ふ」から始まる用語
歩留まり
投入した材料や仕掛品のうち、良品として完成した割合。半導体・電子部品などでは最重要の経営指標であり、AIによる歩留まり解析は原因分析と工程条件最適化を組み合わせて行う。
「へ」から始まる用語
ま行
「ま」から始まる用語
マニュアル生成
作業映像や既存文書、熟練者へのヒアリング内容から、生成AIで作業手順書やマニュアルを自動作成すること。作成工数を減らし、更新を継続しやすくする。
マルチモーダルAI
画像・文章・音声・数値など複数種類のデータを同時に扱うAI。図面と仕様書を合わせて理解する、映像と作業音から工程を認識するなど、現場の情報をまとめて扱える。
関連用語:
や行
A
AIエージェント
目的を与えると、必要なデータの参照・分析・提案・実行までを自律的に進めるAIの仕組み。HIIIでは、分析と提案をAIが行い、実行は人が承認する設計を基本としている。
AI CoE
企業内でAI活用を推進する専門組織(Center of Excellence)。人材・データ基盤・ガバナンスを横断的に整備する。HIIIの「AI CoE+」は、この組織に外部から伴走するサービス。
Algorithm Modules
HIIIが製造業の課題単位で体系化したAIアルゴリズム部品。設計支援・図面解析・需要予測・異常検知などがあり、基盤技術を組み合わせて実装されている。
関連用語:
C
Core Technologies
HIIIの基盤技術。数理最適化(Optima)・時系列解析(Chronos)・コンピュータビジョン(Argus)・因果推論(Aitia)・自然言語処理(Logos)・マルチモーダル(Synesis)。
関連用語:
D
DX
デジタル技術によって業務や事業モデルを変革すること。製造業では、データ収集の仕組み化から、AIによる意思決定の高度化までを段階的に進めることが多い。
H
Human-in-the-Loop
AIの判断や提案に対して、人が確認・承認・修正を行う運用の考え方。安全性や説明責任が求められる製造現場では、AIが提案し人が承認する設計が基本となる。
関連用語:
I
INDAXON
HIIIが提供する産業特化型AIプラットフォーム。製造業のデータを取り込み、Algorithm Modulesを組み合わせて業務に組み込むための基盤。
関連用語:
L
M
O
P
PoC
本格導入の前に、AIが実際の現場データで有効かを小規模に検証すること。「PoC止まり」を避けるには、最初から業務への組み込み方を設計しておくことが重要。
R
RAG
社内文書などを検索し、その内容を根拠として大規模言語モデルに回答を生成させる仕組み。ハルシネーションを抑え、自社固有の知識に基づいた回答を可能にする。
掲載用語数:51語。用語は随時追加・更新します。